2020年10月16日金曜日

【特別編】みのむし       その3「寄生バエ」

 ほんとほんとMLより。関西支部「ほんとほんとKANSAI 」メンバーの十倉裕加里さんからのお便りです。
5cmもあるミノムシ
  9月22日 京都の宝ヶ池を散策している最中、葉の少ないマルバハギの木に、こげ茶色の葉っぱの様なものがたくさんぶら下がっているのを見つけました。見ると頭を出して動いています。ミノムシでした。5㎝もあり我が家で飼育中のチャミノガ(2.5cm)より倍も大きい姿です。
解剖したら、寄生バエのサナギが9匹も!
  9月27日、伊丹市昆虫館(いたこん)のイモムシに詳しい方に見ていただきました。捕まえた晩は動いていたけれど、その後、ずっとミノの中に閉じこもって動かないのです。脱皮だろうか…話をしながらミノをはさみで開いていくと、そこには寄生バエのサナギが9匹も出てきました!「寄生バエは自分の成長に必要な時まで、ミノムシを生かしておくのです」とのこと。残念ながら、すでにミノムシは死んでいました。図鑑で調べると「ニトベミノガの頭はマーブル模様みたいな感じだけど、このミノムシの頭はしま模様になっているので、オオミノガだろうか」と、伊丹市昆虫館(いたこん)の方の判断でした。
  伊丹市昆虫館(いたこん)では、現在チャミノガ、ニトベミノガ、ネグロミノガを展示してます。オオミノガは激減して見つからず、展示が出来ていないそうです。
  マルバハギの木には、まだ20~30匹のミノムシがぶら下がっていたはず。次の休みに、元気なミノムシを捕まえたいと思います。
京都の宝ヶ池

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。