2023年10月12日木曜日

【御礼】たんとたんと2023

  2020年から開催を見合わせていました「子どもと楽しむ科学の本の文化祭 たんとたんと」ですが、趣向を変えてようやく再開させました。これまでのように、たくさんの方々にご来場いただくスタイルでの開催はまだまだ難しく、大人向けのイベントにしました。そして、「ほんとほんと」がお話を聞いてみたい方をゲストとしてお招きし、絵本への熱い思いを語っていただきました。
 ゲストの今本さん、茅野さん、オンラインでご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
ブックハウスカフェ Bar にて
【日時】2023年9月3日(日)
【場所】オンライン
【ゲスト】今本義子さん(ブックハウスカフェ代表取締役)
【内容】ゲストのお話
① タイトル:ブックハウスカフェのオープンから今までの歩み~絵本専門店としての抱負~
② 科学絵本の紹介:
  お客さんが途切れた隙に飛び入りでご参加 茅野由紀さん(ブックハウスカフェ店長)
店長の茅野さん(左)と
代表取締役の今本さん(右)

 ブックハウスカフェは東京の神保町にある絵本専門の書店です。この日も、多くの親子連れで店内がにぎわっていましたが、大人だけでご来店される方も数多くいらっしゃいました。店内は、昼はカフェ、夜はBarが開き、絵本に囲まれた空間で飲食ができます。大小のイベントスペースでは、さまざまなイベントが開催されています。「ほんとほんと」も、2018年にイベントスペースを提供していただき「科学絵本ど~んと100冊展示」を開催できました。
 「神保町といえば古書店街」というイメージですが、「ブックハウスカフェ」では、いつも新しい本に出会えます。今本さんは「絵本専門店だからこそ、ロングセラーだけでなく、新刊を積極的においている」そうです。店長の茅野さんをはじめとしたスタッフのみなさんが、1冊ずつ、丁寧に、選書したものが、店内に並んでいます。科学の絵本も、いつも新しい本がおいてありますね。「ブックハウスカフェは、絵本を中心に人が集まり、人と人が出会う場所…そういう空間づくりを目指している」とのこと。これはもう文化事業の1つですね!私たちも、ここで出会った方々との交流がつづいています。
今本さん
 神保町で唯一となった子どもの本の新刊書店の灯を絶やしたくないという静かな思い、シビアな原価と苦肉の策のカフェ併設の経営戦略、芸術家の卵のアルバイトさんたちの協力によるイベント、常連さんたちに助けられたCovid19自粛期間の心温まるエピソードなど…もりだくさんな今本さんのお話に加えて、接客の隙にかけつけた茅野さんによる、今、店頭に並んでいる科学絵本をつかった、参加者の絵本選びの悩み相談もあり、あっという間に2時間が過ぎました。参加者からの質問に、なんでもお答えしてくださるので質問が止まりません。「ここのカレーが美味しい!」という参加者からの声もあがりました。

 今年の「たんとたんと」はオンラインでの開催でしたが、ゲストの方をはじめ参加した方々とともに、絵本の良さ、書店で本に出会える喜びについて、あらためて考えることができました。まだまだ対面での「たんとたんと」の開催は難しい状況ですが、「ほんとほん」とは引き続き「科学」「本」「読み聞かせ」をキーワードに、みなさんと一緒に楽しめるイベントを開催していきたいと思います。