2023年2月2日木曜日

【会員の活動報告】ワンダー・ラボ 感謝DAYs「ミラーってミラクル!」

 「ワンダー・ラボ 感謝DAYs」は、2023年2月26日(日)に閉館する「北陸電力エネルギー科学館ワンダー・ラボ」さんへ感謝の気持ちを伝えるために、科学教室などの講師をされた有志の方々がよびかけ、全国の実験名人が集まりました。
 1月21日(土)を皮切りに4週にわたって行われます。
※ワンダー・ラボさんの紹介はブログ記事ワンダー・ラボ紹介をご覧ください。
 「ワンダー・ラボ」さんには「ほんとほんと」がとてもお世話になっています(『ほんとほんと活動の記録2002―2012』に掲載)。そこで、ほんとほんとから感謝の気持ちを伝えるために、代表の吉田のりまきが、1月21日の1コマを担当させていただきました。その報告をいたします。
【日時】2023年1月21日(土)13:00~14:00
【場所】 北陸電力エネルギー科学館「ワンダー・ラボ」
【読んだ本】『みるかがみ あそぶかがみ』大沼鉄郎 ぶん 降矢洋子 え(福音館書店)
【内容】ワンダー・ラボさんは実験講師だけでなく、図書館で活躍する読み聞かせ名人をも受け入れてくださった初の科学館です。当時(21年前)、私たちのまわりでは、読書活動の肩書だけでは科学館で実験講師をさせていただく機会はほぼゼロだったのですが、ワンダー・ラボさんだけがこころよく承諾してくださいました。
 そこで「ほんとほんと」を立ち上げ、吉田のりまきとどーど―土井が、90分の絵本の読み聞かせと本に関連する実験工作を行いました。今回は、その時の内容を60分の圧縮版にして実施しました。
 はじめに、鏡の性質をたしかめるために、鏡にうつして「鏡文字」をよみました。鏡に向かった光(像)は鏡で反射してまっすぐ進むので、鏡に写すものと写されるものは、右手と左手の関係のようになります。
 この性質を応用して2枚の鏡をつかって、紙の上の図形からいろいろな図形をつくったり、2枚の鏡の中央に立たせた人形を鏡の角度をかえてたくさん写してみたり…反射の体験をしました。3枚の鏡にすると反射が連続的におこります。万華鏡の原理です。鏡の反射の例として、夜でもピカピカ光る反射鏡を紹介しました。
 さいごに『みるかがみ あそぶかがみ』の読み聞かせをしました。おみやげの一つの鏡は、牛乳パックのサイズに合わせてカットした「のりまきカット(通称)」になっているので、絵本にでてきた「牛乳パックの潜望鏡」や別の工作にも活用できます。
 鏡の絵本や工作をきっかけに、いろいろなことへ、興味のつばさを広げてくれたらな、と思います。
 「ほんとほんと」の第一歩を踏みださせてくれた「ワンダー・ラボ」さん、本当にありがとうございました!
(取材:ほんとほんと会員 吉田のりまき・都丸亜希子)

【ちょこっと紹介】北陸電力エネルギー科学館ワンダー・ラボ



 「ほんとほんと」が科学館での読み聞かせと実験工作をする団体として、はじめの一歩をあゆんだ「北陸電力エネルギー科学館ワンダー・ラボ」さんは、2023年2月26日(日)に閉館です。誰でも無料で楽しめる施設で、地元に根づき人と人をつなぐ場となっていました。残念なかぎりです。
 「ほんとほんと」は、東久留米市(東京)で立ちあがったことから、関東の会員がおおく、ワンダー・ラボさんに足を運ぶ機会がすくない会員もおおいと思います。残りわずかな日々となりましたが紹介します。
 富山駅北口をでてすぐのコミュニティホール「アーバンプレイス」の3F・4Fにあります。入り口へ向かうエレベーター前でお出迎えです。
 3Fは、実験・工作教室用のホールのほかに、電気の歴史や発電のしくみなどが学べます。

 スケルトンのエスカレーターで4Fに向かうと…
「暮らしと電気」の門がお出迎え。
  ここでは家電製品のしくみや家の電気のつかい方の注意点などが学べます。 
  発電のしくみの模型や発電のしくみなどが学べるゲームなどが設置されています。 
  残すところ1ヶ月あまりとなりましたが、土日に開催される「ワンダー・ラボ 感謝DAYs」は4週連続です。富山まで、ちょっと足をのばしてみるのはいかがでしょうか?
 コンパクトな街なので、富山市立図書館や富山市科学博物館にも路面電車やバスをつかって足をのばせます。
 「アーバンプレイス」の14Fの展望台では、夜景も楽しめるスポットのようです。
(取材:ほんとほんと会員 都丸亜希子)