よもあそで「チリモン」に挑戦するのは、初めての試みでしたが、きしわだ自然資料館の風間美穂さんや、半魚人倶楽部*の皆さんの強力なサポートのおかげで、充実した時間となりました。
*半魚人倶楽部さんは、環境事業に携わる二企業の有志による団体で、チリモンに関する活動で2012年度サイエンスアゴラ賞を受賞されています。
ご存じの方も多いと思いますが、チリメンモンスター(略称・チリモン)とは、ちりめんじゃこ(カタクチイワシの稚魚)に交じっている小さな生き物たちのこと。いろいろな魚のこども、タコやイカ、貝の仲間、エビやカニ、クラゲやヒトデなど、たくさんの種類の生き物がいます。
小さな生き物ですが、ルーペや顕微鏡で拡大してみると、まさにモンスターと呼びたくなるような、不思議でおもしろい形のものだらけです。
*「チリメンモンスター」について詳しくは、チリモン図鑑のサイト http://www.chirimon.jp/aboutchirimon/ をご参照ください。
この日の参加者は、子どもも大人も、ピンセット片手に、ちりめんじゃこの中からチリモンをみつけ出す「チリモンさがし」に夢中になりました。
また、せっかくみつけたチリモンですから、それがどんな生き物なのか、知りたくなります。チリモンの「ご本家」とも呼ぶべき、きしわだ自然資料館作成の数々のパンフレット類は、チリモンの同定に大活躍の、心強いツールでした。
しかし、それ以上に心強かったのは、参加者の質問に「それは、ヒイラギ、そっちはイセエビのこども・フィロソーマ幼生ですねー。」と即答してくださる半魚人倶楽部の皆さんや、「これ見つけたん?これはカニの子どものメガロパ幼生やねー。それから、ここのこれな、この小さいのんは、なんとタツノオトシゴのシッポやでー。」と大阪弁で語りかけてくださる風間さんの存在でした。
みつけたチリモンをシートにボンドではりつけて、おすしに見立てます。
「おしながき」もできて、「くるめずし」シートの完成。
①たちうお ②かにのこ ③めばる ④いか ⑤えびのこ
チリモンさがしのあとは、いつものように東久留米市立図書館の司書さんによる読み聞かせと本の紹介です。読んでくださったのは、「イワシ むれでいきるさかな」(月刊 かがくのとも通巻530号 大片 忠明さく 福音館書店)
いつもならここで終了ですが、この日は特別に30分延長。希望者にはチリモンさがしを続けてもらいましたが、めざすチリモンが見つからなかったのか、最後までねばり続ける子もいました。チリモンの魅力を実感した1時間半でした。
風間さん、半魚人倶楽部のみなさん、ありがとうございました。
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