2020年8月8日土曜日

【特別編】みのむし       その2「おはなし配達」

 ほんとほんとMLより。関西支部「ほんとほんとKANSAI 」メンバーの十倉裕加里さんからのお便りです。

 私は、小学校に年に30回ほど、地元の「おはなし会」から「おはなし配達」をしています。20分くらいの「科学絵本の読み聞かせ(実物、実演を交えた参加型)」です。その中のネタの1つである「ミノムシ」を紹介したいと思います。

チャミノガ
オオミノガ(?)
1. 導入として実物のミノムシを見せて「これが何か」を聞く:こどもたちは手を挙げて答えてくれる。
2. 次に、見た事ある人に「どこで見たか?」を聞く:発言してもらい、主体的に参加してくる。
3. 『みのむし~ちゃみのがのくらし』甲斐信枝/作  福音館書店  を読み聞かせする:花芽を食べるミノムシのページで、ミノムシを探して数を確認したり、3択クイズを入れたりすると、積極的に参加する。
4. ミノムシの赤ちゃんが「みの」を作るページで『カラー自然シリーズ55  ミノムシ』偕成社  を見せる:赤ちゃんミノムシが生まれてすぐに「みの」を作る写真が、大きく、コマ送りで載っている。虫が苦手な子も、2mmくらいの赤ちゃんミノムシが頑張って、大急ぎで、「みの」を作っている姿が、かわいく見えてくるようです。
5. 読み聞かせ後『生き物の飼育・学習大図鑑 』 世界文化社  のミノムシのページを見せながら、ミノムシの飼い方を説明:私が飼育しているミノムシのケースも見せる。「ミノムシのお家作り実験」を、紙の模型で実演をすると、実験をやってみたくなるようです。
ミノムシのお家のつくりかた(実演)
6. 手作りのミノムシのお家標本を見せる:ミノムシが折り紙、毛糸、わらで作ったお家を見せると、更にやってみたくなる(その1の写真参照)
7. 手作りのミノムシマップを見せる:ミノムシがいる身近な場所を紹介する。
8. 「みんなも夏休みに、ミノムシを捕まえて、実験してみてはいかがでしょうか?」で終わり。
 終了後は、こどもたちが集まってきて、質問攻めになることもある。

 20分の間に、こどもたちの声を、拾って返したり広げたりしながら、上手く興味を引き出して、主体的に読み聞かせに参加できるように気をつけています。こどもたちが、興味しんしんな顔で、前のめりに参加してくれると「上手くいった!」という感じです。このミノムシのネタは、2017年から20回ほどやっていますが、毎回、改善しています。

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