2026年3月29日日曜日

よもう!あそぼう!かがくの本 「ゆらゆら~ふりこのひみつ~」



【日時】2026年3月15日(日)10:30〜11:30
【場所】東久留米市西部地域センター3階講習室(滝山図書館)
【読んだ本】『ねずみくんとブランコ』 なかえよしを 作 上野紀子 絵(ポプラ社)

【内容】
単振り子を用いて振り子がゆれる様を観察し、ガリレオが発見した等時性について調べました。
また、工作では、振り子をさかさ向けにした形の「さかさ振り子」を作りました。
さらに、構造による揺れ方の違いを知ってもらい、地震へと話をつなげ、免振・耐震・制振の技術を紹介しました。

このテーマを選ばれたのは図書館スタッフさんです。
これまで図書館スタッフさんには講座の1コーナーだけをご担当いただくことはあったのですが、全部ご担当いただくのは初めてでした。せっかくなので図書館スタッフさんがやりたいと思うテーマを選んでいただくことにしたところ、なんと「振り子」でした。



これは小学校5年で学習する内容で、ともすれば高校生で教わるようなやや難しい分野です。講座の対象年齢にはちょっと厳しいかなと思いました。でも、ブランコや振り子時計、メトロノームなどは、小さいときから身近に接する機会があるので、このテーマでチャレンジしてみようということになりました。

そこで、1年をかけて図書館スタッフさんとほんとほんととで、低学年向けに楽しんでもらえるようなプログラムや工作を一緒に考えることにしました。読む本にも悩みました。検討を重ねた結果、最初に「ゆれる」物をイメージさせるほうがよいのではないかと、ブランコが登場する絵本を選びました。そして、揺れている振り子を観察してもらうにあたって、理科的な視点を提示するのではなく、まずはガリレオが観察したときと同じような目線で見てもらおうと、ガリレオの話も絡めることにしました。

今回のよもあそは、事前に打ち合わせを何度も行い、リハーサルも実施して改良を重ねました。ほんとほんとスタッフは全力で裏方に回り、全面的にサポートする心意気で当日を迎えました。でも、何の心配も要りませんでした。図書館スタッフさんは楽しく分かりやすい説明で子どもたちをどんどん惹きつけ、見事な演示をなさっていました。ほんとほんとスタッフも大変勉強になりました。



やはり図書の専門家だけあって、図書へのつなげ方が素晴らしかったです。また、工作も大変かわいい物になりました。「ゆれる」というキーワードから、チンアナゴにつなげるとは!巣から体を出して水のなかでゆらゆら動くチンアナゴをモチーフにしたさかさ振り子ができあがりました。チンアナゴは2匹いて、その長さを変えてあるのですが、まるでマジックのように片方だけを動かすことができるのです。子どもたちはすぐにその技を習得し、保護者の方に嬉しそうに披露していました。



さて、ここでクイズです。写真をみてください。
2匹いますよね。実は、片方はチンアナゴではないそうです。どちらがチンアナゴだと思いますか。その答えは絵本の中にあります。このクイズをきっかけにチンアナゴの生態についての解説もありました。

この日、子どもたちは何に一番興味を持ってくれたのでしょうか。1つでも関心を持てる物があったのであれば嬉しいです。学校では振り子は物理、地震は地学、チンアナゴは生物、と学習する分野が分かれていますが、こうやって複数の分野を同時に展開できるのは、よもあその醍醐味であり、本の持つ力だなとあらためて思いました。

補足
1.さかさ振り子の工作については、海老崎功さん、小寺隆司さんに教えていただきました
2.クイズの解答を知りたい方は『ゆらゆらチンアナゴ』(ほるぷ出版)をご覧ください

【次回】2026年5月31日(日)10:00〜11:00
    東久留米市立中央図書館1階北開架室
    「おいしいお茶のかがく」

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